今経理部や財務部で働いていて、今後も経理や財務畑での活躍を
考えているのであれば、是非簿記1級(日本商工会議所簿記検定1級)を目指しましょう。
簿記というと、広く知れ渡っている資格ですね。
街の本屋さんでは、営業マンでも簿記2級をとろう。といった類の本も
みかけるときがあるかもしれません。
そうなんです、簿記2級なら経理部・財務部以外の部署で働いている方でも
合格するのにそれほど難しくないんです。
日商簿記2級の位置づけとしては、
「 初歩的な原価計算などを含む、高校程度の商業簿記と工業簿記を理解している。 」です。
そう、高校程度。なんです。
一方日商簿記1級の位置づけは
「 大学で学ぶ程度の商業簿記と工業簿記、原価計算、会計学の他、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解している。 」です。
明らかに文章難しめですね。
実際私も勉強してみて、その難易度、範囲の広さに驚きました。
簿記2級レベルは、商業簿記の仕訳ならおおむね問題なくわかる、
原価計算については、基本的な考え方、計算の仕方がわかる、といったレベル。
簿記1級レベルは、本支店会計はもとより連結会計を行うための
相殺仕訳がわかる、
原価計算については、珍しい原価会計ルールでも計算でき、
管理会計については、貨幣の時間価値を考慮し、将来キャッシュフローからの
意思決定を行うための計算力がみにつく、といったレベルです。
また、簿記1級の内容を把握することで、損益計算書⇔貸借対照表(特に純資産の部)の
流れも理解できるようになりました。
上記の難易度の差は、経理や財務で役職についている人達であれば、
ほぼ間違いなく知っています。
経理部の募集要項として簿記2級が必須で挙げられていることが多いですが、
簿記1級合格している、となると、+αの印象は必ず与えられます。
また、この日本商工会議所の簿記1級の良いところは年に2回行われます。(6月と11月)
年に1回しかない資格試験と違い、仮に合格しなかったとしても、
次の資格まであと数か月というスケジュールのため、
モチベーションを保ったまま次の試験に挑戦することができます。
もちろん、資格試験なので、勉強に費やす時間・お金が必要となります。。
ただ、これからも経理・財務畑で活躍していこうとしているのであれば、
この1年、1年半は、集中して取り組むべきです。
(仮に他部署に異動となった場合でも、ビジネスを行う上での
資金繰りを考えたり、利益拡大化を考えることに大変役立ちます。)
資格取得までにかかるお金は、あなたがどの形態で勉強していくかによりますが、
働きながら合格するためには、資格学校を活用したほうが短時間で合格にたどりつきます。
次の資格の学校は、通学もWeB講座も用意しており、また今までの実績もある学校です。
この先10年15年と経理・財務部門で働くことを考えているのであれば、
是非簿記1級を目指してください。