あなたがもし経理・財務の部門で3年以上働いていると、通常業務は問題なくこなし、
1年前に行っていた業務時間から比べると短縮・効率化を図っていることと思います。
経理・財務部門の固有の特性でもあるのですが、
90%以上の業務が月に1回以上行うものです。
それを毎月こなしていることになるので、
3年以上となると30回はこなしているでしょう。
経理・財務部門の中でローテーションの期間が長い会社ですと、
あなたは少し単調な業務に物足りなさを感じてることだと思います。
そういう少し考える時間があるときがチャンスなのですが、
今後どういった業務に取り組んでいきたいか、をじっくり考えていきましょう。
考える軸としては3つあるでしょう。
1、自分がやりたい業務
2、会社がやってほしい業務
3、どの会社でも一般的に求められる業務
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1、自分がやりたい業務
こちらは、あなたが同僚、先輩、上司の仕事ぶりを見ていて、
実際に行ってみたい業務です。
一番イメージが湧きやすいかと思います。
それこそ親しい同僚が行っている業務になると、
やりがい、問題点など一緒に共有しているでしょうから、
もし今日からその業務を行ったとしても、戸惑いもなく進めることができるかもしれませんね。
ただし、あなたがやりたい業務ということで手を挙げたとしても、
その会社・部門での配属周期、ご自身の経験や知識など会社側(上司)が
判断して任せられるか、任せられないか決まってきます。
2、会社が行ってほしい業務
こちらは同僚、先輩、上司の業務の中から、会社側(上司)から
あなたに実際にこれからやってほしい業務(または当面変えられない業務)となります。
会社(上司)は中期的にものごとをとらえていて、
どういった順番で業務を行ってもらいたいかを考えています。
どうしても個人のやりたい意思とはうらはらに、
既存メンバーの業務正確性や効率性といった特徴の問題、
または業務を変えたくない、今のままがいい、といった性格の問題などを
考慮しながら、なんとか円滑に回るような配置にせざるをえないときがあります。
そうした状況では、どうしても経験年数が高い方の意見が通りやすく、
あなたの希望は後回しにされる可能性があります。
”1or2年後には必ず配置換えを行うから”ということで
会社(上司)から言われることもあろうかと思います。
が、1or2年後も同じように言われる可能性もあります。
3年以上いる場合には、既存メンバーの人となりや、部署内の周期といったものを
把握していると思いますので、少し悲観的に考えた場合に1~3年後には
自分がやりたい業務と合致しうるか考えていきましょう。
3、どの会社でも一般的に求めらる業務
あなたがもし、その会社特有またはその業界特有の業務しかしてこなかったら、
是非、他の会社で一般的に求められている業務が今の会社でもできるか考えましょう。
一例ですが、支払手形の作成にあたり、収入印紙を買ってきて、
券面にあった額面を添付したり、
振込先を1件ずつ金額入力して確認してたりしませんよね?
今は電債ネットで支払うことで収入印紙がいらなかったり、
債務ソフトから支払データを作成し、ネットバンキングに取り込む
RPAを導入することで間違いをしない仕組みづくりがされていたりと
世の中は少しずつ仕組みを整えていってます。
そんななかで今の会社・部門が、今までと同じようなやり方を
推奨していくような風土だとしたら、
5年10年後のあなたは大きく成長していないことでしょう。
1と2は今の部署で行っている業務からの視点ですが、
是非、一般的に求められる業務、経験ができるのかどうかも
併せて考えてみるようにしましょう。
ひとりで他社の業務や事例について情報を得ることは難しいため、
このような人材紹介会社のホームページにある
スキルチェックシートなどで客観的に把握してみるのはいかがでしょうか。