こんにちわ、リュウスケです。
皆さんが所属している経理部のゴール、目的、達成すべきことについて
考えてみたいと思います。
経理部と一口にいっても、年間売上〇兆円っていう会社から、
年間売上5,000万円以下という会社もあるなかで、それぞれの規模や
会社のステージで求められるものは違うと思います。
ここでは、一般的にこれだけは抑えておきたいという部分について
3つ挙げていきたいと思います。
1、売上・経費・利益を迅速に把握する。
社長や上層部がいくらもうかったのか?を数字で、早く把握するために、
経理部が売上(他社への貢献度)、経費(売り上げを作るために適切かどうか)と
その差額である利益を月次、四半期、決算とまとめていかなければなりません。
またそのまとめ方も会社法上や、税務上、はたまた管理会計上と
その会社がどういう尺度でまとめていきたいか方針をかため、
毎期同じようなルール(基準)で経理処理することで、
去年やおととしと比べてどうだったのか比較しやすくなります。
そういった売上、経費、利益をまとめた表を損益決算書というのですが、
この損益決算書を迅速に作成していくために、各部署から
どれだけ早く、安定的に、かつ効率的に数字をもらえるか
改善していくことが常に求められていきます。
2、現金を管理する
経理=お金の管理。と思われる方もいらっしゃると思いますが、その通りです。
ちょっとした物品の購入のために会社のお金を出金して支払ったり、
取引先への振り込みや従業員へ給料を支払ったり。
また売上の請求書を発行したものに対して正しく入金されているかも確認します。
これらを総合的にみて、資金繰りをも管理していくことが多いでしょう。
(一部財務部門に回るかもしれませんが)
それぞれの会社によってお金の回り方が違って、
・在庫を購入(先に支払い)してから、売上し入金があったり、
・先に入金(前受け)し、あとから商品を製作(材料を支払い、加工賃や人件費を支払う)し渡したり。
まずはどういう日にどういうお金の出入りがあって、
その出入りはどういう商取引が行われたあとの〇か月後に行われるのか
把握していきましょう。
そうすることで、〇か月先の資金需要を把握し、資金が不足するようなことがある場合には
借入をするのか、入金を早めてもらうか、など社長や上層部と決断していかなければなりません。
その資金需要を把握するためにも、1に掲げた損益計算書の作成
(商活動において、売上と経費をともなうものだけではなく、
お金の出入りに伴うものもあるため)が重要となってきます。
3、税金の管理
税金といっても法人税や消費税、源泉所得税など様々な税金がありますが、
ここでは法人税と消費税について触れていきたいと思います。
会社の規模が大きくなるにつれて、税金について意識していかなければなりませんが、
まずは消費税を見ていくと、
2019年に10%に変更になった関係でより意識しなければならないようになりました。
一例をあげると
売上が100に対して10追加して仮に受け取らなければなりません。
一方、外部に支払う経費が60に対して6を追加して仮に支払わなければなりません。
さらに内部の従業員に支払う経費10に対しては、消費税がかかりませんから、
10-6=4の消費税を支払わなければなりません。
売上が増えれば増えるほど、人件費が増えれば増えるほど、その
消費税の納税額が増えていくこととなり、消費税のために資金を借りたりしないと
いけない会社が出てくるほどです。
あとは法人税ですが、
こちらは利益に課される税金のため、
利益があればそれに応じて税金が増え、
利益がなければ税金がない。ということになります。一般的には。
例外的ですが、会社の収入としているものが税金上の収入(益金)に
ならなかったり、
会社の経費としているものが税金上の経費(損金)にならなかったりします。
会計処理・税務処理の違いによって法人税が増減しますので、
決算後に支払わなければならない税金を見据えて日々の処理をこなさないといけないこととなります。
以上、経理部が主導で行っていかなければならない業務をまとめてみました。